2 種類の「電話」を使い分けよう
スマホには「普通の電話」と「LINE 通話」の 2 種類の電話方法があります。友達との連絡は LINE 通話で十分ですが、場面によっては普通の電話を使う必要があります。それぞれの特徴を知って、上手に使い分けましょう。
普通の電話と LINE 通話は、使っている「道」がまったく違います。普通の電話は携帯会社が用意した専用の電話回線を使い、LINE 通話はインターネット回線を使います。この違いが、料金・音質・できることの差につながっています。
普通の電話 (電話回線)
スマホに最初から入っている「電話」アプリで発信する通話です。携帯会社 (ドコモ、au、ソフトバンクなど) の電話回線を使います。この電話回線はキャリアが管理する専用のネットワークで、音声通話のために最適化されています。
メリット
- 音質が安定している: 電話専用の回線を使うので、途切れにくく聞き取りやすい
- 緊急通報ができる: 110 (警察)、119 (消防・救急) に電話できる。これは LINE ではできない
- 相手がアプリを入れていなくても通話できる: 電話番号さえ知っていれば誰にでもかけられる
- 固定電話にもかけられる: お店や病院、学校への連絡に使える
- 電波が弱い場所でも比較的つながる: 電話回線はデータ通信より安定していることが多い
デメリット
- 通話料がかかる: かけ放題プランに入っていない場合、話した時間の分だけ通話料がかかる。単価は契約しているプランによって違うので、自分の料金表で確認しておくと安心
- 0570 (ナビダイヤル) は別料金: かけ放題プランでも対象外で、通話料が別途発生する
- 国際電話は高額: 海外への通話は国内どうしの通話よりずっと高くなる
LINE 通話 (インターネット回線)
LINE アプリの通話機能を使う方法です。インターネット回線 (Wi-Fi やモバイルデータ通信) を使って音声を送受信します。技術的にはVoIP (Voice over Internet Protocol) と呼ばれる仕組みで、声をデジタルデータに変換してインターネット経由で送っています。
メリット
- 通話料が無料: 話した時間に応じた通話料はかからない。Wi-Fi につながっていればデータ通信量も使わない
- ビデオ通話もできる: 顔を見ながら話せる
- グループ通話ができる: 複数人で同時に話せる
- 海外の人とも無料で話せる: 国際電話料金がかからない
デメリット
- ネット環境に依存する: Wi-Fi が弱い場所や電波が悪い場所では音質が落ちたり途切れたりする
- 緊急通報ができない: 110 や 119 には LINE からかけられない
- 相手も LINE を使っている必要がある: LINE を入れていない人には通話できない
- 固定電話にはかけられない: お店や病院への連絡には使えない
- 通話の遅延がある: インターネット経由のため、普通の電話より若干の遅れ (ラグ) が発生することがある
データ通信量はどのくらい?
LINE 通話は Wi-Fi につながっていればデータ通信量を使いませんが、外出先でモバイルデータ通信を使うときは通信量を消費します。どのくらい使うかは契約や通信環境で変わるので、目安の数字より考え方を押さえておきましょう。
- 音声通話は声だけを送るので、動画を見たり写真を送ったりするのと比べれば通信量はごく小さい
- ビデオ通話は映像も送るため、音声通話よりずっと多くの通信量を使う
ですから、長く話すビデオ通話は Wi-Fi のある場所で使うのが無難です。声だけの音声通話なら、外出先でも気楽に使えます。
また、契約しているデータ量の上限に達して通信速度が制限されると、LINE 通話は音が途切れたり聞き取りにくくなったりします。月末にデータ量が足りなくなりがちな人は、そういうときだけ普通の電話に切り替えるという使い分けも覚えておくと安心です。
こんなときは普通の電話を使おう
- 緊急時: 事故や事件のとき、110 や 119 に電話する。これは絶対に普通の電話でしかできない
- お店や病院への連絡: 予約や問い合わせは普通の電話で。固定電話には LINE からかけられない
- LINE を使っていない人への連絡: おじいちゃん・おばあちゃんなど
- 大事な用件: 音質が安定している普通の電話のほうが確実。就職活動の面接連絡や、役所への問い合わせなど
- 電波が不安定な場所: 山間部や地下など、インターネット接続が不安定な場所では普通の電話のほうがつながりやすい
こんなときは LINE 通話で OK
- 友達とのおしゃべり: 長電話しても無料
- グループでの会話: 複数人で話したいとき
- ビデオ通話: 顔を見ながら話したいとき
- 海外の人との通話: 国際電話料金がかからない
- 通話料を節約したいとき: かけ放題プランに入っていない場合、LINE 通話なら無料。通話料の節約方法も参考にしてください
LINE 以外のインターネット通話
LINE 以外にも、インターネット回線を使った通話サービスがあります。
- FaceTime: Apple 製品同士で使える通話機能
- Discord: ゲーマーに人気の通話アプリ。グループ通話が得意
- Zoom・Google Meet: オンライン授業や会議で使われる
- WhatsApp: 海外で広く使われている通話アプリ。海外の友達との連絡に便利
どれも仕組みは LINE 通話と同じで、インターネット回線を使って音声を送受信しています。IP 電話 (050 番号) も同じ技術を使っていますが、こちらは固定電話にもかけられるという違いがあります。SIM カードの基礎知識を理解しておくと、通信の仕組みがより深くわかります。
通話方法の比較表
- 通話料: 普通の電話は有料 (かけ放題なら無料)、LINE 通話は無料
- 緊急通報: 普通の電話は可能、LINE 通話は不可
- 固定電話への発信: 普通の電話は可能、LINE 通話は不可
- 音質の安定性: 普通の電話は安定、LINE 通話はネット環境に依存
- ビデオ通話: 普通の電話は不可、LINE 通話は可能
- グループ通話: 普通の電話は不可、LINE 通話は可能
- 海外通話: 普通の電話は高額、LINE 通話は無料
まとめ
友達との日常的な通話は LINE で十分です。ただし、緊急通報 (110・119) は普通の電話でしかできません。お店や病院への連絡も普通の電話が必要です。「普段は LINE、いざというときは普通の電話」と覚えておきましょう。どちらか一方だけではなく、場面に応じて使い分けることが大切です。