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電波

でんぱ

電波法第 2 条は電波を「300 万メガヘルツ以下の周波数の電磁波」と定義しています。300 万 MHz は 3THz (テラヘルツ) にあたり、携帯電話、Wi-Fi、テレビ、ラジオなどの無線通信はすべてこの範囲の電磁波を使っています。携帯電話では主に 700MHz〜3.5GHz の周波数帯が使われ、5G ではこれに加えて 3.7GHz 帯・4.5GHz 帯や、さらに高い 28GHz 帯 (ミリ波) も利用されています。

電波の特性は周波数によって大きく異なります。低い周波数 (700〜900MHz、「プラチナバンド」) は建物内への浸透力が高く、広い範囲をカバーできますが、通信速度は比較的低速です。高い周波数 (3.5GHz〜28GHz) は大容量・高速通信が可能ですが、障害物に弱く、到達距離が短くなります。各キャリアはこれらの周波数帯を組み合わせてサービスを提供しています。

日本の電波は電波法で厳格に管理されており、総務省が周波数の割り当てを行っています。携帯電話の基地局は電波法に基づく技術基準を満たす必要があり、人体への影響についても、国際的なガイドライン (ICNIRP) と同等の水準の基準値が「電波防護指針」として定められています。

電波に関するトラブルとして、圏外問題のほか、電波干渉 (他の機器の電波と混信する現象) や、免許を受けずに電波を発射する機器による通信妨害 (電波法違反) があります。機内モードは端末の電波送受信をまとめて停止する機能で、航空機の離着陸時や、医療機関で使用が制限されている区域などで使います。多くの端末では機内モードのまま Wi-Fi や Bluetooth だけを個別に有効化できるため、機内 Wi-Fi を使うときはこの操作を覚えておくと役に立ちます。

実務で迷いやすいのが、画面上のアンテナ表示 (電波の本数) の読み方です。この表示は基地局から届く電波の強さの目安にすぎず、基地局の混雑度は反映されません。本数が満杯でも、周囲に人が集まって同じ基地局を大勢で共有していれば通信は遅くなります。逆に本数が少なくても通話だけは通ることが多く、「1 本だから使えない」と即断する必要はありません。屋内で電波が弱いときは、窓際に移動する、建物の高い階へ上がるといった対処が効きます。壁やコンクリートは周波数の高い電波をよく遮るためです。

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