留守番電話はなぜ大事?
知らない番号からの電話に出るべきか迷ったとき、留守番電話があれば安心です。電話に出なくても、相手が本当に用事がある人なら留守電にメッセージを残してくれます。メッセージを聞いてから折り返すかどうかを判断できるので、詐欺電話や迷惑電話に直接対応するリスクを減らせます。
留守番電話は、いわば「電話の門番」です。怪しい電話をフィルタリングしてくれる頼もしい機能なので、ぜひ設定しておきましょう。特に最近は、電話恐怖症という言葉があるほど電話が苦手な人が増えています。留守番電話を設定しておけば、知らない番号に無理に出る必要がなくなり、精神的な負担もぐっと軽くなります。
スマホの留守番電話の種類
スマホの留守番電話には大きく分けて 2 種類あります。それぞれの仕組みと特徴を理解しておくと、自分に合ったサービスを選びやすくなります。
キャリアの留守番電話サービス
ドコモ、au、ソフトバンクなどの携帯キャリアが提供するサービスです。電話回線側 (キャリアのサーバー) でメッセージを録音するため、スマホの電源が切れていても、圏外にいても留守電が機能します。これが最大のメリットです。
- ドコモ: 「留守番電話サービス」月額 330 円。保存件数 20 件、保存期間 72 時間
- au: 「お留守番サービス EX」月額 330 円。保存件数 99 件、保存期間 1 週間
- ソフトバンク: 「留守番電話プラス」月額 330 円。保存件数 100 件、保存期間 1 週間
- 格安 SIM: 提供していない場合もある。契約前に必ず確認を。一部の格安 SIM では「スマート留守電」などの代替アプリを案内していることもある
月額 330 円は年間で約 4,000 円ですが、詐欺電話に引っかかるリスクを考えれば十分に元が取れる投資です。
ビジュアルボイスメール">iPhone のビジュアルボイスメール
iPhone にはキャリアの留守番電話サービスと連携する「ビジュアルボイスメール」機能があります。留守電のメッセージが一覧で表示され、聞きたいメッセージをタップするだけで再生できます。従来の留守電のように「1417 に電話して、ガイダンスに従って操作して…」という面倒な手順が不要で、電話をかけ直さなくてもメッセージを確認できるのが大きな利点です。
さらに iOS 17 以降では「ライブ留守番電話」機能が追加され、相手がメッセージを録音している最中にリアルタイムで文字起こしが表示されます。内容を見て「これは出たほうがいい」と判断したら、録音中でも電話に出ることができます。
留守番電話の設定方法
iPhone の場合
- 「電話」アプリを開く
- 右下の「留守番電話」タブをタップ
- 「今すぐ設定」をタップ (初回のみ)
- 応答メッセージを録音する (またはデフォルトのメッセージを使用)
キャリアの留守番電話サービスに加入していない場合は、この機能は使えません。設定画面に「留守番電話」タブが表示されない場合は、キャリアへの加入手続きが必要です。
Android の場合
- 「電話」アプリを開く
- 右上のメニュー (3 つの点) → 「設定」
- 「留守番電話」→「留守番電話の設定」
- 留守番電話の番号を確認 (キャリアごとに異なる)
Android は機種やメーカーによって設定画面の場所が異なることがあります。見つからない場合は「設定」アプリから「電話」や「通話」で検索してみてください。
固定電話の留守番電話
固定電話の場合は、電話機本体に留守番電話機能が内蔵されているタイプと、NTT の「ボイスワープ」などの転送サービスを利用するタイプがあります。電話機内蔵型は追加料金なしで使えますが、電話機の電源が入っていないと機能しません。NTT のサービス型は月額料金がかかりますが、回線側で録音するため電話機の状態に依存しません。
留守電メッセージの確認方法
iPhone
「電話」アプリ → 「留守番電話」タブ → メッセージをタップして再生。テキスト変換 (文字起こし) に対応している場合は、音声を聞かなくても内容を確認できます。電車の中など音声を再生しにくい場面でも、文字起こしがあれば内容を把握できるので便利です。
Android
留守電の通知が届いたら、通知をタップして再生。または「電話」アプリ → 「留守番電話」から確認できます。機種によっては、留守電センターに電話して確認する方式の場合もあります。ドコモなら 1417、au なら 1417、ソフトバンクなら 1416 にダイヤルして確認します。
応答メッセージのコツ
留守番電話の応答メッセージ (相手に流れるメッセージ) は、以下のポイントを押さえましょう。
名前を言わない
「○○です。ただいま電話に出られません」と名前を言うと、詐欺グループに名前を知られてしまいます。「ただいま電話に出ることができません。メッセージをお残しください」のように、名前を言わない応答メッセージにしましょう。名前を知られると、後日「○○さんですね」と名指しで電話がかかってきたとき、つい信用してしまいやすくなります。
短くシンプルに
長い応答メッセージは相手をイライラさせます。10〜15 秒程度にまとめましょう。「ただいま電話に出られません。発信音の後にメッセージをお残しください」これだけで十分です。
メッセージを残すよう促す
「発信音の後にメッセージをお残しください」と伝えることで、用事がある人はメッセージを残してくれます。この一言がないと、相手は「留守電に入れていいのかな?」と迷って切ってしまうことがあります。
留守番電話を詐欺対策に活用する
留守番電話は、詐欺電話への最も効果的な対策の一つです。電話のマナーとして「電話にはすぐ出るべき」と思いがちですが、知らない番号に関しては「出ない」ことが最善の防御です。
- 知らない番号からの電話は出ずに留守電に回す
- 留守電のメッセージを聞いて、正当な用件かどうか判断する
- 詐欺電話は留守電にメッセージを残さないことが多い
- メッセージが残っていない = 大事な用件ではない可能性が高い
- メッセージが残っていたら、番号を検索してから折り返す
警察庁の統計によると、特殊詐欺の被害者の約 8 割は「電話に直接出てしまった」ことがきっかけで被害に遭っています。留守番電話を「最初の防波堤」として活用すれば、詐欺電話に直接対応するリスクを大幅に減らせます。詳しくは留守番電話が詐欺を防ぐ理由をご覧ください。
留守番電話の呼び出し回数を調整する
留守番電話が応答するまでの呼び出し回数 (コール数) は、キャリアの設定で変更できます。デフォルトでは 5〜7 コール (約 15〜20 秒) に設定されていることが多いですが、迷惑電話対策を重視するなら 3 コール (約 10 秒) に短縮するのがおすすめです。呼び出し回数が短いほど、知らない番号に出てしまう前に留守電に切り替わります。
逆に、自分が電話に出る時間を確保したい場合は、7〜10 コールに延長することもできます。ドコモの場合は「1419」にダイヤルして呼び出し時間を変更できます。au やソフトバンクも同様の設定変更が可能です。
まとめ
留守番電話は「知らない番号に出なくていい」安心感を与えてくれる機能です。キャリアの留守番電話サービスに加入し、名前を言わない応答メッセージを設定しておきましょう。知らない番号は留守電に回して、メッセージを確認してから折り返すかどうかを判断する。これが最も安全な電話の使い方です。月額 330 円で詐欺被害のリスクを大幅に減らせると考えれば、留守番電話は最もコスパの良い防犯対策の一つです。