通信キャリア (MNO: Mobile Network Operator) とは、自社で通信回線設備 (基地局、交換機、光ファイバー網など) を保有・運用する大手通信事業者です。日本では NTT ドコモ、KDDI (au)、ソフトバンク、楽天モバイルの 4 社が該当し、総務省から周波数帯の割り当てを受けています。4 社合計の携帯電話契約数は約 2 億回線に達し、日本の通信インフラの根幹を担っています。
MVNO (格安 SIM) との違いは、自社で基地局などの物理的なネットワーク設備を持つかどうかです。MVNO はキャリアの回線を借りてサービスを提供するため、通信品質やエリアはベースとなるキャリアに依存します。キャリアは年間数千億円規模の設備投資を行い、5G 基地局の整備やネットワークの高速化を推進しています。この設備投資の負担が料金に反映されるため、MVNO より月額料金が高くなる傾向があります。
各キャリアはサブブランドやオンライン専用プランも展開しています。KDDI の UQ mobile、ソフトバンクの Y!mobile はサブブランドとして MVNO に近い料金帯でキャリア品質の通信を提供します。NTT ドコモの ahamo、KDDI の povo、ソフトバンクの LINEMO はオンライン専用プランで、店舗サポートを省くことで低価格を実現しています。これらは厳密には MVNO ではなくキャリアのサービスですが、料金面では MVNO と競合する位置づけです。
090/080/070 で始まる携帯電話番号は、総務省から各キャリアに番号帯が割り当てられています。ただし MNP (番号ポータビリティ) により番号を持ったまま他社に乗り換えられるため、番号の先頭 3 桁だけではキャリアを特定できません。キャリアの選択は、通信エリア (特に自宅・職場・通勤経路のカバー状況)、料金プラン、端末のラインナップ、付帯サービス (ポイント還元、動画配信など) を総合的に比較して判断します。携帯電話番号の仕組みで番号体系を確認できます。