電話回線とは、音声通話を伝送するための通信回線の総称です。日本の電話回線は大きく 4 種類に分かれます。NTT のメタル線を使う「アナログ回線」、デジタル信号で通信する「ISDN 回線」、光ファイバーを使う「光回線 (ひかり電話)」、そして無線基地局を経由する「携帯電話回線」です。
アナログ回線は 1890 年の電話事業開始以来の伝統的な方式で、銅線 (メタル線) を通じて音声信号をそのまま伝送します。停電時でも局給電により通話可能という利点がありますが、NTT は 2024 年からアナログ回線の設備を IP 網に移行する「PSTN マイグレーション」を進めています。ただし利用者側の電話機や番号はそのまま使えるため、一般ユーザーが意識する変化はほとんどありません。
光回線 (ひかり電話) は、光ファイバーを通じて音声を IP パケットに変換して伝送する方式です。アナログ回線より基本料金が安く (月額約 550 円)、音声品質も高いのが特徴です。ただし停電時は通話できないため、公衆電話や携帯電話をバックアップ手段として確保しておく必要があります。
携帯電話回線は、4G (LTE) や 5G の無線ネットワークを使って音声通話を行います。従来は回線交換方式でしたが、現在は VoLTE (Voice over LTE) により IP パケットで音声を伝送するのが主流です。VoLTE は従来の 3G 通話より音質が向上し、通話開始までの時間も短縮されています。VoIP の基礎知識やひかり電話への移行ガイドも参考にしてください。