特殊詐欺とは、電話・メール・SMS などの通信手段を使い、被害者と対面することなく金銭をだまし取る犯罪の総称です。警察庁は特殊詐欺を 10 類型に分類しています。振り込め詐欺 (オレオレ詐欺・架空請求詐欺・融資保証金詐欺・還付金詐欺) の 4 類型に加え、金融商品詐欺、ギャンブル詐欺、交際あっせん詐欺、キャッシュカード詐欺盗、その他の特殊詐欺を含みます。
「振り込め詐欺」という名称は 2004 年に警察庁が命名しましたが、銀行振込以外の手口 (現金手渡し、電子マネー、暗号資産など) が急増したため、2013 年から上位概念として「特殊詐欺」が正式名称になりました。犯行グループは「かけ子」(電話をかける役)、「受け子」(現金やカードを受け取る役)、「出し子」(ATM で引き出す役) など役割を分担し、組織的に犯行を行います。
警察庁の統計によると、2024 年の特殊詐欺の認知件数は約 2 万件、被害総額は約 450 億円に達しています。被害者の約 7 割が 65 歳以上の高齢者ですが、近年は 20〜30 代を狙った投資詐欺や副業詐欺も増加しています。発信者番号偽装や音声クローン技術の悪用により、手口はますます巧妙化しています。
対策の柱は「電話に出ない」ことです。留守番電話を常時オンにして知らない番号には直接出ない、ナンバー・ディスプレイで発信元を確認する、家族間で合言葉を決めておくなどが有効です。不審な電話を受けた場合は、警察相談ダイヤル (#9110) や消費者ホットライン (188) に相談してください。振り込め詐欺の防止策で最新の手口と対策を確認できます。