特殊番号の中でも最も重要な緊急通報番号は、警察・消防・救急など緊急時に通報するための特別な電話番号です。日本では 110 (警察)、119 (消防・救急)、118 (海上保安庁) の 3 つが主要な緊急通報番号で、通話料は無料です。
緊急通報の仕組みは、固定電話と携帯電話で異なります。固定電話からの通報は、電話番号に紐づく住所情報が自動的に通報先に通知されるため、発信者が住所を伝えられない状況でも位置が特定されます。携帯電話からの通報では、GPS による位置情報が自動的に通知される「緊急通報位置通知」システムが 2007 年から導入されています。ただし、GPS の精度は環境によって数メートル〜数十メートルの誤差があり、屋内や地下では精度が低下します。
注意すべき制限として、IP 電話 (050 番号) からは緊急通報ができません。050 番号は地域に紐づかないため、通報先の管轄を特定できないことが技術的な理由です。050 番号のみを利用している場合は、緊急時に備えて携帯電話を手元に置いておく必要があります。Wi-Fi 通話からの緊急通報も、キャリアや端末によって対応状況が異なるため事前確認が重要です。
緊急でない相談には、専用のダイヤルが用意されています。#9110 (警察相談) は犯罪被害の相談や生活の安全に関する相談、#7119 (救急安心センター) は救急車を呼ぶべきか迷った場合の相談、#8000 (小児救急電話相談) は子どもの急な病気やけがの相談に対応します。これらの相談ダイヤルを活用することで、緊急通報回線の混雑を防ぎ、本当に緊急な通報が迅速に処理される環境を維持できます。緊急通報番号への悪戯電話や虚偽通報は偽計業務妨害罪 (3 年以下の懲役または 50 万円以下の罰金) に問われます。緊急通報番号ガイドで正しい使い方を確認できます。