ブロードバンドとは、高速・大容量のインターネット接続の総称です。明確な速度基準は国によって異なりますが、日本では一般的に下り 1Mbps 以上の常時接続をブロードバンドと呼びます。ADSL、光回線、ケーブルテレビ (CATV) 回線、モバイルブロードバンド (4G/5G) などが該当します。
日本のブロードバンド普及は 2001 年の「e-Japan 戦略」を契機に加速しました。政府が「2005 年までに世界最先端の IT 国家になる」という目標を掲げ、通信インフラの整備を推進しました。Yahoo! BB のADSL サービスが価格破壊を起こし、その後の光回線の全国展開により、2024 年時点で日本のブロードバンド世帯普及率は約 95% に達しています。
ブロードバンドの普及は電話のあり方を根本的に変えました。高速回線の上でVoIP 技術が実用化され、ビデオ通話、クラウド PBX、テレワークが可能になりました。従来の電話回線 (PSTN) は音声専用でしたが、ブロードバンドにより音声・映像・データがすべて IP ネットワーク上で統合されています。
ブロードバンドの課題として、都市部と過疎地域の格差 (デジタルデバイド) があります。光回線が届かない山間部や離島では、衛星インターネット (Starlink など) やモバイル回線が代替手段となっています。VoIP の基礎知識でブロードバンドと電話の関係を詳しく解説しています。