3G (第 3 世代移動通信システム) は、2001 年に NTT ドコモが世界初の商用サービス「FOMA」を開始した携帯電話の通信規格です。2G と比べてデータ通信速度が大きく向上し、iモードによるモバイルインターネット、着うたのダウンロード、テレビ電話といったサービスを実現しました。開始当初の速度は控えめでしたが、その後の規格拡張 (HSDPA) で下り最大 14Mbps という規格値まで引き上げられました。規格値は理論上の上限で、実際の速度は電波状況や同時に使う人数によって下回ります。
3G は日本のガラケー文化の全盛期を支えた通信基盤です。おサイフケータイ、ワンセグ、赤外線通信など、日本独自の多機能携帯電話は 3G ネットワーク上で花開きました。音声通話は回線交換方式で行われ、データ通信とは別の仕組みで処理されていました。
3G の停波 (サービス終了) は国内の主要 3 社すべてで完了しています。au が 2022 年 3 月、ソフトバンクが 2024 年 4 月、ドコモが 2026 年 3 月 31 日に終了し、2026 年 8 月時点で国内の 3G 網は稼働していません。ドコモのiモードも同じ 2026 年 3 月 31 日に終了しました。停波によって 3G 専用のガラケーは使えなくなり、ガラホやスマートフォンへの入れ替えが必要になりました。
見落としやすいのは、4G に対応した端末でも音声通話は 3G の回線交換に頼っていた機種があった点です。この種の端末はデータ通信が 4G でつながっても、停波後は通話ができなくなりました。一方で電話番号そのものは停波の影響を受けず、端末を入れ替えても同じ番号を使い続けられます。影響が大きかったのは長年ガラケーを使ってきた利用者で、各社は端末の入れ替え案内や店頭での相談受付を通じて移行を促しました。電話機の進化の歴史や携帯番号の 090・080・070 の違いも参考にしてください。