災害用伝言ダイヤル (171) とは、大規模災害発生時に NTT が提供する安否確認サービスです。被災地の電話番号をキーにして、30 秒以内の音声メッセージを録音・再生できます。震度 6 弱以上の地震や大規模な風水害が発生した際に開設され、「いない (171)」の語呂合わせで覚えやすくなっています。
利用方法はシンプルです。171 にダイヤルした後、録音は 1、再生は 2 を押し、被災地の電話番号 (自宅の固定電話番号や携帯電話番号) を入力します。1 つの電話番号につき最大 20 件のメッセージを保存でき、保存期間は 48 時間です。固定電話、携帯電話、公衆電話のいずれからも利用可能で、通話料は無料です。Web 版の「災害用伝言板 (web171)」ではテキストメッセージの登録・確認もでき、スマートフォンからはこちらの方が使いやすい場合があります。
災害用伝言ダイヤルが開設される背景には、災害時の通話集中問題があります。大規模災害が発生すると、安否確認の電話が一斉に集中し、通常の 50〜60 倍の通話量になることがあります。通信事業者は回線のパンクを防ぐために発信規制 (最大 90%) をかけるため、通常の電話がつながりにくくなります。災害用伝言ダイヤルは専用の回線リソースが確保されているため、発信規制中でも利用できる仕組みです。
事前の準備が重要です。毎月 1 日と 15 日、防災週間 (8/30〜9/5)、防災とボランティア週間 (1/15〜1/21) に体験利用が可能なので、家族で実際に操作を練習しておくことを推奨します。特に「誰の電話番号をキーにするか」を事前に決めておくことが重要です。家族全員が同じ番号 (たとえば自宅の固定電話番号) をキーにすれば、その番号に対してメッセージを録音・再生するだけで安否確認が完了します。緊急通報番号と合わせて、緊急時の電話番号ガイドで使い方を確認しておきましょう。