通信障害とは、通信事業者の設備故障、ソフトウェア不具合、過負荷、自然災害などにより、電話やデータ通信が正常に利用できなくなる事象です。携帯電話が生活の基盤になったことで、大規模な通信障害は個人の連絡手段だけでなく、決済や配送、業務システムまで広く巻き込みます。
大規模通信障害の代表例が、2022 年 7 月に発生した KDDI (au) の障害です。全国規模で音声通話とデータ通信が使えなくなり、復旧までに数日を要しました。影響を受けた回線数や停止時間の集計値は、事業者と総務省の公表資料で確認してください。緊急通報 (110・119) にも影響が出たことで、通信障害が命に関わる問題であることが改めて認識されました。
通信障害への備えとしては、別の事業者の回線を用意しておく (デュアル SIM 端末や別事業者の端末を持つ)、Wi-Fi 経由でインターネット通話 (LINE 通話など) を使う、公衆電話を使うといった方法があります。公衆電話は固定電話網につながっているため携帯電話網側の障害の影響を受けにくく、ユニバーサルサービスとして設置の水準が制度で保障されています。ただしインターネット通話は電話網を通らないため、110・119 の緊急通報には使えません。
大規模障害を受けて、設備の冗長化、障害発生時に利用者へ速やかに情報を出す仕組み、緊急通報を他事業者の回線経由で扱えるようにする事業者間ローミングなどが、総務省の場で対策として取り上げられました。義務づけの範囲や運用の細部は見直されるため、現在の扱いは総務省と各事業者の公表資料で確認してください。災害時の電話ガイドで通信障害時の代替手段を確認できます。