ユニバーサルサービスとは、国民生活に不可欠な通信サービスを、地域や採算性にかかわらず全国どこでも公平な条件で利用できることを保障する制度です。日本では電気通信事業法に基づき、NTT 東日本・西日本がユニバーサルサービス提供事業者に指定されています。
ユニバーサルサービスの対象は 3 つです。第一に加入電話 (固定電話) で、全国どこでも申し込めば電話回線を引けることが保障されています。第二に公衆電話で、市街地では 500m 四方に 1 台、それ以外では 1km 四方に 1 台の設置が義務づけられています。第三に緊急通報 (110・119) で、全国どこからでも無料で接続されることが保障されています。
ユニバーサルサービスの維持には費用がかかります。過疎地域での電話回線維持や公衆電話の設置は採算が取れないため、その赤字を補填する仕組みとして「ユニバーサルサービス料」が設けられています。すべての電話利用者が 1 番号あたり月額 2〜3 円を負担し、この資金が NTT 東西に交付されます。携帯電話の料金明細にも「ユニバーサルサービス料」として記載されています。
携帯電話の普及により、固定電話の契約数は減少の一途をたどっています。しかし、災害時のライフラインとしての公衆電話や、すべての国民が利用できる緊急通報の維持は、社会インフラとして不可欠です。災害時の公衆電話活用法や固定電話の解約判断も参考にしてください。