ホットラインとは、特定の目的のために設置された直通の電話回線のことです。一般的な代表電話と異なり、IVR や取り次ぎを経由せず、専門の担当者に直接つながるのが特徴です。緊急性の高い相談や、迅速な対応が求められる場面で利用されます。
日本で最も知られているホットラインの一つが、警察の相談窓口「#9110」です。110 番は事件・事故の緊急通報ですが、#9110 は「緊急ではないが警察に相談したい」場合に使います。迷惑電話や電話詐欺の相談もここで受け付けています。
行政が運営する主なホットラインには、消費者ホットライン「188」(消費生活センターにつながる)、児童相談所虐待対応ダイヤル「189」、よりそいホットライン「0120-279-338」(生活困窮・DV・外国語対応) などがあります。いずれも専門の相談員が対応し、必要に応じて関係機関への橋渡しも行います。
国際政治の文脈では、ホットラインは国家間の緊急連絡回線を指します。1963 年の米ソ間ホットライン設置が有名で、核戦争の偶発的な勃発を防ぐ目的で設けられました。現在も米露間、日中間、南北朝鮮間などにホットラインが存在し、軍事的緊張の緩和に役立っています。
企業においては、内部通報制度の窓口を「コンプライアンスホットライン」と呼ぶことがあります。不正行為や法令違反を匿名で通報できる仕組みで、公益通報者保護法により通報者は不利益な取り扱いから保護されます。