緊急地震速報は、気象庁が地震の初期微動 (P 波) を検知した段階で、主要動 (S 波) が届く前に警報を発信するシステムです。P 波は S 波より速く伝わるため、震源から離れた地域では数秒〜数十秒の猶予時間が得られます。この数秒間で机の下に隠れる、火を消す、ドアを開けるなどの行動が取れます。
スマートフォンへの通知はエリアメール (緊急速報メール) で行われます。対象エリア内のすべての端末に一斉配信され、マナーモードやサイレントモード中でも強制的に警報音が鳴り、画面にメッセージが表示されます。この警報音は「ティロンティロン」という独特の音で、聞いただけで緊急事態だと認識できるよう設計されています。
緊急地震速報には「警報」と「予報」の 2 種類があります。一般向けに配信されるのは「警報」で、最大震度 5 弱以上が予想される場合に発表されます。「予報」は気象庁と契約した事業者向けで、より小さな地震でも配信されます。鉄道の自動停止システムやエレベーターの自動停止にも予報が活用されています。
注意点として、震源に近い地域では速報が間に合わない場合があります。また、誤報の可能性もゼロではありません。それでも、数秒の猶予が命を救うケースは多く、2011 年の東日本大震災でも緊急地震速報により多くの人が事前に身を守る行動を取れました。災害時の電話ガイドも参考にしてください。