架空請求とは、実際には利用していないサービスや商品の代金を請求する詐欺の手口です。特殊詐欺の一類型で、「有料サイトの未払い料金がある」「裁判になる」「差し押さえを行う」といった文面で不安を煽り、金銭を支払わせます。SMS、はがき、メール、電話など複数の手段で届きます。
架空請求の典型的なパターンは 3 つあります。第一に、「最終通告」「法的措置予告」と題したはがきや SMS で、身に覚えのない料金を請求するもの。第二に、実在する企業や公的機関 (法務省、NTT、Amazon など) を装い、「未納料金がある」と電話やメールで連絡してくるもの。第三に、ワンクリック詐欺のように、Web サイトにアクセスしただけで「登録完了」「料金が発生した」と表示し、電話をかけさせるものです。
架空請求への正しい対処は「無視すること」です。請求に記載された電話番号に連絡すると、個人情報を聞き出されたり、言葉巧みに支払いに誘導されたりします。正規の裁判所からの通知は「特別送達」という書留郵便で届くため、はがきや SMS で届く「裁判通知」は 100% 偽物です。ただし、裁判所から特別送達が届いた場合は無視せず、弁護士や消費者ホットライン (188) に相談してください。
近年はスミッシングと組み合わせた架空請求が増加しています。宅配便の不在通知を装った SMS から偽サイトに誘導し、個人情報を入力させた上で架空の料金を請求する二段構えの手口です。身に覚えのない請求は一切無視し、不安な場合は詐欺相談窓口に相談してください。振り込め詐欺の防止策も参考になります。