特殊詐欺とは、電話・メール・SMS などの通信手段を使い、被害者と対面することなく金銭をだまし取る犯罪の総称です。警察庁は特殊詐欺を、オレオレ詐欺、預貯金詐欺、架空料金請求詐欺、還付金詐欺、融資保証金詐欺、金融商品詐欺、ギャンブル詐欺、交際あっせん詐欺、キャッシュカード詐欺盗、その他の特殊詐欺の 10 類型に分類しています。オレオレ詐欺に代表される代表的な手口は振り込め詐欺とも総称されてきました。
「振り込め詐欺」という名称は 2004 年に警察庁が命名しましたが、銀行振込以外の手口 (現金手渡し、電子マネー、暗号資産など) が急増したため、2013 年から上位概念として「特殊詐欺」が正式名称になりました。犯行グループは「かけ子」(電話をかける役)、「受け子」(現金やカードを受け取る役)、「出し子」(ATM で引き出す役) など役割を分担し、組織的に犯行を行います。
警察庁の統計によると、2024 年 (令和 6 年) の特殊詐欺の認知件数は約 2 万 1,000 件、被害総額は約 719 億円に達しました。2024 年 (令和 6 年) には、65 歳以上の高齢者の被害が 13,738 件で、法人被害を除いた認知件数の 65.4% を占めました。また 2023 年 (令和 5 年) からは SNS 型投資詐欺・SNS 型ロマンス詐欺も警察庁の集計対象に加わり、被害の裾野は広がっています。発信者番号偽装や音声クローン技術の悪用により、手口はますます巧妙化しています。
対策の柱は「電話に出ない」ことです。留守番電話を常時オンにして知らない番号には直接出ない、ナンバー・ディスプレイで発信元を確認する、家族間で合言葉を決めておくなどが有効です。不審な電話を受けた場合は、警察相談ダイヤル (#9110) や消費者ホットライン (188) に相談してください。振り込め詐欺の防止策で最新の手口と対策を確認できます。