電話番号リサイクルとは、解約された電話番号が一定の休止期間を経た後、別の新規利用者に再割り当てされる仕組みです。電話番号は有限の資源であり、番号枯渇が進む都市部では未使用番号の再利用は避けられません。総務省の電気通信番号計画に基づき、通信事業者が休止・再割り当てを管理しています。
リサイクルされた番号を取得した場合、前の利用者宛ての電話や SMS が届く問題が発生します。特に深刻なのは、前の利用者が各種 Web サービスに登録していた番号の場合です。二段階認証コードが新しい番号の持ち主に届いてしまい、前の利用者のアカウントにアクセスできてしまう可能性があります。逆に、前の利用者が借金を抱えていた場合、債権回収業者からの督促電話が新しい持ち主に繰り返しかかってくるケースもあります。
通信事業者は再割り当てまでの休止期間を設けていますが、その長さは事業者によって異なります。NTT は固定電話で約 6 ヶ月、携帯電話各社は概ね 6 ヶ月〜1 年程度とされています。しかし、番号枯渇が深刻な 090 番号帯では休止期間が短縮される傾向にあり、前の利用者の痕跡が完全に消える前に再割り当てされるリスクが高まっています。
番号を解約する側の対策として、解約前に登録しているすべてのサービスの電話番号を変更しておくことが重要です。銀行、SNS、EC サイト、二段階認証を設定しているサービスは特に優先度が高い項目です。新しい番号を取得した側で前の利用者宛ての着信が続く場合は、通信事業者に相談して番号の変更を依頼できます。番号ポータビリティで番号を維持したまま事業者を変更すれば、リサイクルの問題自体を回避できます。電話番号のプライバシー保護で具体的な対策を確認できます。