パケット通信とは、送信するデータを「パケット」と呼ばれる小さな単位に分割し、ネットワーク上で個別に送受信する通信方式です。各パケットには宛先情報が付加されており、異なる経路を通っても最終的に受信側で正しい順序に再構成されます。インターネットのすべての通信はパケット通信で行われています。
回線交換方式が通話中に専用回線を占有するのに対し、パケット通信は回線を複数のユーザーで共有します。沈黙中はパケットが送信されないため、帯域を無駄にしません。この効率の良さが、VoIP やビデオ通話など、IP ベースの通信サービスの基盤となっています。
携帯電話の料金プランで「パケット定額」「データ通信量 ○GB」と表記されるのは、パケット通信のデータ量を指しています。1 パケットは 128 バイトで、Web ページの閲覧、メールの送受信、動画の視聴などすべてのデータ通信がパケット単位で課金されます。
パケット通信の弱点は、ネットワークが混雑するとパケットの到着が遅延したり、順序が入れ替わったりする点です。音声通話ではこの遅延が「音声の途切れ」として現れます。プロトコルレベルでの遅延補正やジッターバッファの技術により、現在の VoIP 通話は実用上問題ないレベルの品質を実現しています。VoIP の基礎知識も参考にしてください。