エリアメールは、NTT ドコモが提供する緊急速報の配信サービスです。気象庁が発表する緊急地震速報と津波警報、各省庁や地方公共団体が発信する災害・避難情報や気象等に関する特別警報などを、対象エリア内のドコモ端末に一斉配信します。au とソフトバンクも同等のサービスを「緊急速報メール」の名称で提供しており、各社をまとめて指すときは「緊急速報メール」と呼ばれます。
エリアメールの技術的な特徴は、CBS (Cell Broadcast Service) という仕組みを使っている点です。通常のSMS が 1 対 1 の通信であるのに対し、CBS は基地局から対象エリア内の全端末へ同時に送る「放送型」の配信です。宛先を 1 件ずつ処理しないため、大規模災害で回線が混雑していても影響を受けにくく、月額使用料・通信料・情報料はいずれもかかりません。
エリアメールを受信すると、画面へのポップアップ表示と専用のブザー音・着信音で知らせます。マナーモード中でも鳴動するのが基本で、命に関わる情報を確実に届けるための設計です。鳴動のしかたは機種や設定によって変わる場合があります。ただし、機内モード中や圏外では受信できません。電源が入っていない端末にも届かず、通常のメールと違って後から受け取り直すこともできません。
2011 年の東日本大震災を契機に、エリアメールの重要性が広く認識されました。2023 年 2 月には気象庁の緊急地震速報の発表基準に長周期地震動階級が加わり、長周期地震動階級 3 以上が予想される場合も配信対象になっています。CBS は契約内容ではなく基地局からの配信を端末側が受け取る仕組みなので、格安 SIM (MVNO) の端末でも受信できます。一方、携帯電話会社が販売していない海外製の SIM フリー端末は動作確認の対象外で、受信できない場合があります。端末の設定で「緊急速報メール」が有効になっているか、一度確かめておくとよいでしょう。災害時の電話ガイドも参考にしてください。