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SMS (ショートメッセージ)

えすえむえす

SMS (Short Message Service) とは、電話番号を宛先として短いテキストメッセージを送受信するサービスです。1992 年に世界初の SMS が送信されて以来、携帯電話の標準機能として世界中で利用されています。1 通あたりの本文は全角 70 文字 (半角 160 文字) が基本で、これを超える長さは連結送信によって複数通に分割して送られ、受信側では 1 件のメッセージとして表示されます。

SMS の最大の特徴は、アプリのインストールが不要で、電話番号さえわかれば送信できる点です。この到達性の高さから、本人確認 (二段階認証) のワンタイムパスワード送信、金融機関の取引通知、宅配便の配達通知、予約リマインダーなど、企業からの重要な通知手段として広く採用されています。

送信料金はキャリアによって異なりますが、国内 SMS は 1 通ごとの従量制 (文字数により変動) です。受信は無料です。LINE などのメッセージアプリと異なり、インターネット接続 (データ通信) ではなく、音声通話と同じ携帯電話網の制御用の通信路を使って配送されるのが基本のため、データ通信が使えない状態でも送受信できます。この仕組みから、災害時にインターネット側が混雑・不通になっても SMS は届く場合があります。ただし SMS 自体も網の混雑で遅延することがあるため、安否確認の手段を SMS だけに絞らないのが実務上の要点です。後継規格として RCS が登場しており、画像送信やグループチャットなど SMS にはない機能を電話番号ベースで提供します。

一方で、この到達性の高さは詐欺にも利用されます。SMS を悪用したスミッシングは、金融機関や宅配業者を装い、「お届け物があります」「口座が制限されています」といった偽メッセージで不正サイトに誘導する手口です。金融機関や宅配業者が SMS のリンク先でパスワードや口座情報の入力を求めることは通常なく、そうした要求は詐欺を疑う十分な理由になります。心当たりのない SMS のリンクはタップせず、事業者の公式アプリか自分でブックマークした URL から状況を確認するのが確実です。発信者番号偽装の手口と見破り方では、着信の番号表示が偽装される仕組みを解説しています。届いた SMS が怪しいと感じたら、本文を貼り付けて確認できるSMS 詐欺チェッカーも利用できます。

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