オレオレ詐欺とは、犯人が電話で「オレだけど」と息子や孫を装い、「事故を起こした」「会社の金を使い込んだ」などの緊急事態を訴えて金銭を要求する特殊詐欺の手口です。2003 年頃から社会問題化し、「振り込め詐欺」の代名詞となりました。名称は犯人が電話口で「オレ、オレ」と名乗ることに由来します。
手口は年々巧妙化しています。初期は単独犯が「オレだけど、お金が必要」と直接的に要求する単純なものでしたが、現在は複数の犯人が警察官・弁護士・会社の上司などを演じ分ける「劇場型」が主流です。事前に家族構成や勤務先を調べ上げ、実在する名前を使って信憑性を高めます。さらに、音声クローン技術で実際の家族の声を模倣するケースも報告されています。
被害者の心理を巧みに操る点がオレオレ詐欺の特徴です。「今日中に示談金を払わないと逮捕される」「会社をクビになる」といった切迫感を演出し、冷静な判断を奪います。「他の人には絶対に言わないで」と口止めすることで、家族や警察への相談を封じます。被害者の多くは「まさか自分が騙されるとは思わなかった」と語っており、知識があっても感情を揺さぶられると判断力が鈍ることを示しています。
最も効果的な対策は、家族間で事前に合言葉を決めておくことです。電話でお金の話が出たら、一度電話を切り、自分が知っている番号に折り返して本人確認をしてください。留守番電話を常時オンにして知らない番号には直接出ないことも有効です。振り込め詐欺の防止策や高齢者を詐欺から守る方法で詳しい対策を確認できます。