振り込め詐欺とは、電話を使って被害者に嘘の話を信じ込ませ、金銭を振り込ませる特殊詐欺の総称です。警察庁の分類では、オレオレ詐欺 (家族を装って金銭を要求)、架空請求詐欺 (存在しない料金を請求)、融資保証金詐欺 (融資の条件として保証金を要求)、還付金詐欺 (税金の還付を装って ATM 操作を誘導) の 4 類型が含まれます。
近年は手口が巧妙化しています。複数の犯人が警察官・銀行員・弁護士などを演じ分けて被害者を追い込む「劇場型」の手口、キャッシュカードを直接受け取りに来る「受け子」型、電子マネーやプリペイドカードで支払わせる手口など、振り込み以外の方法も増えたため「特殊詐欺」という呼称が使われるようになりました。さらに、音声クローン技術で家族の声を模倣するケースや、発信者番号偽装で銀行の番号を表示させるケースも報告されています。
被害額は依然として深刻で、警察庁の統計によると特殊詐欺の被害総額は年間 300 億円を超える水準が続いています。被害者の約 8 割が 65 歳以上の高齢者で、特に一人暮らしの高齢者が狙われやすい傾向があります。一方で、20〜30 代を狙った投資詐欺や副業詐欺も増加しており、「高齢者だけの問題」ではなくなっています。
被害を防ぐための具体的な対策として、電話でお金の話が出たら一度切って家族に相談する、ATM で還付金の手続きはできないことを知っておく、留守番電話を常時オンにして知らない番号には直接出ない、ナンバー・ディスプレイで発信元を確認する、不審な電話は警察相談ダイヤル (#9110) に相談するなどが有効です。家族間で合言葉を決めておくことも、音声クローン詐欺への有効な防衛策です。振り込め詐欺の防止策で最新の手口と対策を確認できます。