iモードは、NTT ドコモが 1999 年 2 月に開始した携帯電話向けのインターネット接続サービスです。ガラケー (フィーチャーフォン) の小さな画面でウェブサイトの閲覧、メールの送受信、着信メロディのダウンロード、ゲームなどが可能になり、世界に先駆けてモバイルインターネットを実現しました。
iモードの革新性は、携帯電話を「通話するための道具」から「情報にアクセスするための端末」に変えた点にあります。iモード対応サイトは「公式サイト」と「勝手サイト」に分かれ、公式サイトは NTT ドコモの審査を通過したコンテンツプロバイダーが提供しました。月額課金モデルにより、着メロ、占い、ニュース、ゲームなどのコンテンツビジネスが花開きました。
iモードのメールアドレス (@docomo.ne.jp) は、携帯メール文化の中心でした。絵文字 (emoji) は iモードが発祥で、NTT ドコモのデザイナー栗田穣崇が 1999 年に 176 種類の絵文字を制作しました。この絵文字は後に Unicode に採用され、世界中のスマートフォンで使われる emoji の原型となりました。
スマートフォンの普及に伴い、iモードの契約数は減少の一途をたどり、NTT ドコモは 2026 年 3 月末でiモードのサービスを完全終了しました。約 27 年にわたるサービスの歴史に幕を閉じましたが、モバイルインターネット、絵文字文化、月額課金モデルなど、iモードが生み出した概念は現在のスマートフォン時代にも受け継がれています。電話機の進化の歴史でiモード時代を振り返ることができます。