三者通話は、3 人の通話者が同時に会話できる電話サービスです。NTT 東西の固定電話では「トリオホン」の名前で提供されていましたが、固定電話網の IP 網への移行に伴い 2024 年 1 月に提供が終了しました。2026 年時点で固定電話から 3 人で話したい場合は、電話会議サービスを利用します。携帯電話では「三者通話」「グループ通話」などの名前で使えますが、名称や申し込みの要否は事業者ごとに異なります。オフィスのビジネスフォンや構内交換機でも、会議通話の機能として同様のことができます。
操作の流れは、A と B が通話中に、A が B を保留にして C にダイヤルし、C が応答したところで A・B・C の三者がつながる、という形が基本です。固定電話ではフックボタン、携帯電話では通話画面の保留と発信の操作を使います。通話を切り替えるキャッチホンと違い、3 人の音声がつながったままになる点が三者通話の特徴です。通話料は呼ごとに発信した側の負担で、A から C への通話料は A に発生し、A・B 間の通話料は B から A へかけた通話であれば B 側に発生します。三者通話中は 3 人全員に会話が聞こえるため、第三者を加えるときは双方に一言伝えてからつなぐのが実務上の作法です。
ビジネスでは、PBX の会議通話機能を使えば、3 人以上の多人数通話も可能です。クラウド PBX やビデオ通話サービス (Zoom、Teams など) も業務で使われており、2026 年時点では多人数の打ち合わせを電話回線以外の手段で行う選択肢が広がっています。一方で、相手が固定電話しか使えない場合や、その場で第三者に確認を取りたい場合には、電話の三者通話のほうが手早く済みます。
三者通話は詐欺の手口にも悪用されることがあります。犯人 A が被害者に電話をかけ、「銀行の担当者につなぎます」と言って犯人 B を三者通話に加え、被害者に銀行員と話していると思い込ませる「劇場型」の手口です。電話で突然第三者につながれた場合は警戒してください。振り込め詐欺の防止策も参考にしてください。