電話番号リサイクルとは、解約された電話番号が一定の休止期間を経た後、別の新規利用者に再割り当てされる仕組みです。電話番号は有限の資源であり、番号枯渇が進む都市部では未使用番号の再利用は避けられません。総務省の電気通信番号計画に基づき、通信事業者が休止 / 再割り当てを管理しています。
リサイクルされた番号を取得した場合、前の利用者宛ての電話や SMS が届く問題が発生します。特に深刻なのは、前の利用者が各種 Web サービスに登録していた番号の場合です。二段階認証コードが新しい番号の持ち主に届いてしまい、前の利用者のアカウントにアクセスできてしまう可能性があります。逆に、前の利用者が借金を抱えていた場合、債権回収業者からの督促電話が新しい持ち主に繰り返しかかってくるケースもあります。
通信事業者は再割り当てまでの休止期間 (解約保留期間) を設けていますが、その長さは事業者ごとの運用に委ねられており、契約約款や公表資料に具体的な月数が示されていない場合も少なくありません。総務省の電気通信事業法関係審査基準 (2019 年改正) では、番号の再利用に努めつつ「解約保留期間を利用者の利便を踏まえて適切に設定する」ことが求められているだけで、全国一律の月数は定められていません。したがって「解約から何ヶ月で番号が出回るか」を一般則として言うことはできず、番号枯渇が進んで在庫に余裕のない番号帯では休止期間を長く取りにくくなるため、前の利用者の痕跡が消えきる前に再割り当てされる可能性は残ります。
番号を解約する側の対策として、解約前に登録しているすべてのサービスの電話番号を変更しておくことが重要です。銀行、SNS、EC サイト、二段階認証を設定しているサービスは特に優先度が高い項目です。新しい番号を取得した側で前の利用者宛ての着信が続く場合は、通信事業者に相談して番号の変更を依頼できます。番号ポータビリティで番号を維持したまま事業者を変更すれば、リサイクルの問題自体を回避できます。電話番号のプライバシー保護で具体的な対策を確認できます。
- 起きる問題 - 登録したままのサービスから届く二段階認証コードや通知が、番号を受け取った別人のもとへ流れる
- 取るべき対策 - 解約前に登録済みサービスの電話番号を変更する。銀行、SNS、EC サイト、二段階認証を設定したサービスから優先する
- 起きる問題 - 前の持ち主宛ての電話や SMS が届く。前の持ち主に借金があった場合は債権回収業者からの督促電話が繰り返しかかる
- 取るべき対策 - 着信が続くなら通信事業者に相談し、番号の変更を依頼する