市外局番マップとは、日本全国の市外局番がどの地域に割り当てられているかを地図上に可視化したものです。番号の分布パターンを直感的に把握でき、知らない番号からの着信時に発信元の地域を素早く推測するのに役立ちます。
日本の市外局番は、全国自動即時化 (全国どこからでもダイヤルするだけで直接通話できる仕組みの整備) が進む過程で体系化され、大まかな傾向として北から南へ番号が大きくなります。総務省が公表する市外局番の一覧 (2026 年 3 月 1 日現在) をもとに主な対応を挙げると、01 は北海道と青森 / 秋田 / 岩手、02 は宮城 / 山形 / 福島と北関東 (茨城 / 栃木 / 群馬) / 新潟 / 長野、03 は東京 23 区とその周辺の一部、04 は東京の多摩地域 / 神奈川 / 千葉 / 埼玉、05 は中部 / 東海 (愛知 / 岐阜 / 静岡 / 三重) と山梨、06 は大阪市とその周辺、07 は近畿と北陸 (富山 / 石川 / 福井)、08 は中国 / 四国、09 は九州と沖縄です。総務省は番号区画を「その区画内の通話においては、市内局番からのダイヤルが可能な地域を示すもの」と説明しており、同じ一覧では市外局番の桁数は先頭の 0 を含めて 2 桁から 5 桁まで、市外局番と市内局番の桁数を合わせるとどの区画でも 6 桁になっています。
ただし、この対応はあくまで大まかな傾向で、例外は多数あります (02 で始まる区画に埼玉県の一部が含まれるなど、上記に挙げていない県も一覧には現れます)。たとえば 2 桁の市外局番 04 は、千葉県の我孫子市 / 柏市 / 流山市 / 野田市、千葉県鴨川市、埼玉県の入間市 / 狭山市 / 所沢市に割り当てられており、「04 = 神奈川」とは限りません。一つの番号区画が都府県の境をまたぐこともあり、06 の区画には兵庫県尼崎市が含まれます。同じ市外局番が複数の県で使われる例としては、076 (富山県 / 石川県) や 088 (徳島県 / 高知県) があります。番号区画は市区町村の区域とそろっているわけではなく、同じ市の中でも町名や丁目によって区画が分かれる場所があります。また、プレフィックスが 0 で始まる番号のうち、050 (IP 電話)、070/080/090 (携帯電話)、0120 (フリーダイヤル)、0570 (ナビダイヤル) などは地域に紐づかない番号であり、市外局番マップには含まれません。
市外局番マップを活用する実務的な場面として、不審な着信の発信元地域の推定があります。たとえば 06 から始まる番号であれば大阪市周辺からの発信と推測でき、自分に心当たりのない地域であれば迷惑電話の可能性を疑えます。ただし、発信者番号偽装が行われている場合は表示番号と実際の発信地が異なるため、過信は禁物です。市外局番の調べ方で番号から地域を特定する具体的な手順を、電話番号の構造ガイドで番号体系の全体像を確認できます。