ダークウェブとは、通常のブラウザや検索エンジンではアクセスできない、匿名性の高いインターネット領域です。Tor (The Onion Router) などの専用ソフトウェアを使ってアクセスし、通信が複数のサーバーを経由して暗号化されるため、利用者の身元を特定することが極めて困難です。
インターネットは 3 層構造で理解できます。「サーフェスウェブ」は Google などで検索できる通常の Web サイト (全体の約 4%)、「ディープウェブ」はログインが必要なデータベースや社内システムなど検索エンジンにインデックスされない領域 (約 90%)、そして「ダークウェブ」は意図的に匿名化された領域 (約 6%) です。ダークウェブ自体は違法ではありませんが、匿名性を悪用した違法取引の温床になっています。
電話番号に関連するダークウェブの脅威として最も深刻なのが、個人情報の売買です。企業の情報漏洩で流出した氏名・電話番号・メールアドレス・住所のセットが「名簿」として取引されています。こうした名簿は特殊詐欺グループや悪質な電話勧誘業者に渡り、ターゲットを絞った詐欺電話に利用されます。高齢者の個人情報は「高額リスト」として高値で取引される傾向があります。
自分の情報がダークウェブに流出しているかを確認するサービスも存在します (Have I Been Pwned など)。流出が確認された場合は、パスワードの変更、二要素認証の設定、不審な電話への警戒強化が必要です。そもそも流出を防ぐためには、不要なサービスへの個人情報登録を避ける、電話番号のプライバシー管理を徹底するなどの予防策が重要です。