電話番号と SNS 連携で起きていること
多くの SNS は新規登録時に電話番号の認証を求めます。番号は本人確認の手がかりとして使われますが、登録した番号はその後、アカウント検索や友だちの自動追加にも使われることがあります。その結果、連絡を取りたくない相手がこちらの番号を持っているだけでアカウントにたどり着ける状態が、本人の意識しないところでできあがります。番号を預けるときは、認証だけに使われるのか、検索や自動追加にも回るのかを分けて考えてください。
主要 SNS の連携リスク
LINE
LINE は登録時に電話番号の認証を求めます。番号による友だち検索や、連絡先からの自動追加に関する設定を有効にしたままだと、あなたの番号を連絡先に持っている人の側に、あなたのアカウントが友だち候補として現れる場合があります。連絡を絶ったつもりの相手からの接触経路にもなり得ます。設定の名称や既定の状態はアプリの版によって変わるため、自分の端末で今どうなっているかを開いて確かめてください。
Instagram は、おすすめのユーザーを表示するときに連絡先や登録された電話番号の情報を使う場合があります。匿名で使っているアカウントが、本名で使っているアカウントの知人におすすめとして並び、別々に保つつもりだった 2 つが結び付いてしまうおそれがあります。
X (Twitter)
X には、電話番号から自分のアカウントを見つけられるようにするかどうかの設定があります。有効なままにしていると、番号を知っている相手が匿名で使っているアカウントに到達できる場合があります。SNS 連携型電話詐欺 でも触れたとおり、番号を手がかりに持ち主を調べようとする相手もいるため、見つけられない側に寄せておくほうが安全です。
番号からアカウントを特定される仕組み
多くのサービスは、アプリが読み取った端末の連絡先をサーバーへ送り、登録済みの番号と突き合わせて「知り合いかもしれない相手」を割り出します。番号をそのままの形で保存するのか、変換した形で扱うのかは各社の説明を読んで確かめる必要がありますが、利用者から見た結果は変わりません。あなたの番号を連絡先に持っている人がアプリを使った時点で、あなたのアカウントが相手側の候補に上がり得ます。退職した会社の同僚や昔の交際相手のように、こちらから連絡を絶ったつもりの相手にも届いてしまうのは、この突き合わせが番号を単位に働くためです。
連携を最小化する設定
アプリの更新で項目名や階層は変わります。以下は「探すべき設定の趣旨」として読み、見つからないときは設定画面の検索欄に「電話番号」「連絡先」と入れて絞り込んでください。
LINE
- 連絡先から友だちを自動で追加する設定をオフにする
- ほかの利用者があなたを友だちに追加したり、電話番号であなたを検索したりできる設定をオフにする
- ID であなたを検索できる設定をオフにする
- プロフィールに登録した電話番号を削除する
- アプリに同期した連絡先の情報を削除する
- アカウントを非公開に切り替える
X (Twitter)
- 電話番号からアカウントを見つけられるようにする設定をオフにする
- 過去に連絡先をアップロードしていれば、その情報を削除する
サブアカウント運用のコツ
本名と切り離したアカウントを持つなら、普段使っている番号とは別のバーチャル電話番号や 050 の IP 電話番号で認証しておくと、連絡先の突き合わせで本名側と結び付く経路を減らせます。ただし番号を分けても、プロフィールの写真や投稿の内容から結び付くことはあります。スマホのプライバシー設定 と合わせて見直すのが現実的です。
連携してしまった場合の対処
すでに番号でひも付けられている場合は、次の順で切り離していきます。
- SNS の設定から電話番号を削除する。反映までに時間差が出ることがあるため、直後に候補表示が止まらなくても設定の見落としと決めつけず、しばらく置いてから再確認する
- 知られたくない相手のアカウントをブロックする
- それでも接触が続くなら、アカウントを作り直す。番号そのものを変えないと切り離せない場合もあります